工事写真の管理は知識や経験を要するため、属人的な作業になりがちです。 また、多くの労力・時間がかかるため、効率化を図るべき業務の一つといえるでしょう。事務作業の効率化は、現場に費やす時間の確保、ひいては工事全体の質を高めることにつながります。 工事写真の管理・整理を効率化する一つとして、「工事写真アプリを活用する」という方法があります。 本記事では、今日からすぐに使いたい、改ざん防止機能付きの工事写真アプリを4つを紹介します。
目次
1.蔵衛門工事黒板
2.工事写真
4.ミライ工事2
5.まとめ
蔵衛門工事黒板
蔵衛門PadのiOS版アプリ『蔵衛門工事黒板』は、iPhone/iPadの幅広い機種に対応していることが大きな特徴です。 iPhone/iPadが擁する高性能カメラを利用できるため、オートフォーカスで素早く、トンネルなど暗い場所での撮影も可能となります。 蔵衛門工事黒板は、JACIC(一般財団法人日本建設情報総合センター)が提供する改ざん検知機能を搭載しています。不適切な修正などが行われていないことを確認できるため、工事写真の信ぴょう性が担保されます。 蔵衛門工事黒板の利用によって、黒板の持ち運びが不要になるため、どのような工事現場でも一人で撮影することが可能になります。 また、小黒板は撮影画面で自由に配置・拡縮することも可能です。
【機能・性能】
・ダウンロード:無料
・改ざんチェック機能:あり
・黒板テンプレート:2,500種類以上
・オーダーメイドサービス:無料
詳細は『蔵衛門工事黒板』の公式サイトをご確認ください。
工事写真
『工事写真』は、国土交通省『NETIS』に登録されているiPhone用アプリです。 工事写真アプリには、写真の自動整理機能が搭載されており、黒板に入力した工事名や工種、測点などの情報をもとに、工事写真が自動でフォルダ分けされます。測点の順番あるいは撮影日付順に並べて工事写真を管理することが可能です。 また、複数人で管理する際にうれしい『共有アカウント機能』が搭載。工事名の命名規則を定めることによって、同じ工事名の写真が一つのフォルダに集まる仕組みになっています。 煩雑になりがちな複数人での管理が容易になるでしょう。
【機能・性能】
・ダウンロード:無料
・改ざんチェック機能:あり
・自動バックアップ:あり ※有料
・パソコンとの連携:可
詳細は『工事写真』の公式サイトをご確認ください。
電子小黒板PhotoManager
『電子小黒板PhotoManager』は、iOS、Androidに対応したスマートフォンアプリ。 工事写真管理システム『PhotoManager』と併用することで、写真の撮影から分類・整理まで、効率良く行えるのが大きな特徴です。 現場で撮影した写真は、クラウド連携機能を利用しPhotoManagerに取り込むことで、離れた場所でも即座に写真の共有が可能に。工種や区分などを読み取って、自動整理する機能も搭載されているため、写真整理にかかる時間を大幅に削減することが可能です。クラウドサービスへの保存ができるため、万が一の際にもデータを守ります。
【機能・性能】
・ダウンロード:無料
・改ざんチェック機能:あり
・クラウド連携機能:あり
詳細は『電子小黒板PhotoManager』の公式サイトをご確認ください。
ミライ工事2
工事写真台帳を作成するための電子黒板付きアプリ『ミライ工事2』は、iOS、Androidに対応。現場で撮影後、最短1分で台帳の印刷が可能となります。オフラインモードへの自動切換があるため、電波の悪い現場でも使用可能です。 工事写真に関わる作業を現場で完結することに特化しており、事務所に戻ったあとの事務作業時間を短縮。クラウドサービスのため、写真データを移動させる手間がないほか、共同編集やリアルタイムの進捗管理も可能になります。
【機能・性能】
・ダウンロード:無料
・改ざんチェック機能:あり
・パソコンとの連携:可
詳細は『ミライ工事2』の公式サイトをご確認ください。
まとめ
国交省が推奨する、改ざん検知機能を搭載した工事写真アプリ4選を紹介しました。電子黒板付きアプリを活用すると、カメラも黒板も不要となります。 今はスマートフォン・タブレットでなんでもできる時代です。使えるモノはどんどん取り入れて、効率化を図ってみてはいかがでしょうか。 アプリによって機能や価格、使い方がそれぞれ異なるため、使いやすいアプリを探してみることをおすすめします。 また、さらなる効率化を図るには、工事写真整理の代行サービスを利用するという方法もあります。工事写真整理の代行サービスをご検討される場合は、小田島組が運営する『カエレル』へお気軽にご相談ください。
サービスの紹介や事例は、お気軽にお問い合わせください。