【藤原のぼやき】 #19 成瀬ダムに再訪問


 前回の記事からしばらく時間が空いてしまった。ブログのことが気になってはいたので、年内最後の投稿をします。


目次

1.かつて施工した砂防堰堤

 1.1.現在の様子  

 1.2.前記事の余談

2.成瀬ダムに再訪問

3.若手育成のために

 3.1.特集『学びで変わる岩手』

 3.2.若手の積極性

 3.3.努力を自信につなげる



かつて施工した砂防堰堤

現在の様子


 自分がかなり前に担当した砂防堰堤の写真がこちら。草が生い茂っていてそばまではいけなかったのですが。



 ついでに、この堰堤に向かう林道に入る国道の橋梁も見てきた。現在使われている道路で一般車両を通しながら、そのすぐ脇での作業だったため施工順序で苦労した現場だ。両サイドはテールアルメ工法で施工したが、沈下と転倒が多少あって大変だったのを覚えている。コンクリートの表面はその当時のままを維持していたようで安心した。









前記事の余談

 余談だが前回の記事※1で、土木業界に自動業界が参入してきたらコンクリート2次製品を鉄鋼部品で作ってしまうかもしれないという話をしたと思う。鉄の比重は7.85、コンクリートの比重は2.3。比重で比較するとコンクリートより鉄の方が大きいが、鉄は薄く作ることが出来るので、今より軽い製品も作られるようになるかもしれない。


※1『【藤原のぼやき】#18 土砂災害について学ぶ』

https://www.kaereru.odashima.co.jp/post/blog-fuziwara18




成瀬ダムに再訪問

 ダム関連で、以前に秋田県で施工中の成瀬ダム視察したことを投稿していた※2が、冬季作業閉鎖前に再び訪問してみた。前回来たのが6月26日だったが、その時の予定通りの進捗になっていた。


※『【藤原のぼやき】#16 脱炭素社会の先駆者になるためには?』

https://www.kaereru.odashima.co.jp/post/blog-fuziwara16







 10月22日には、堤体100万m3打設完了式を行ったようだ。


 A4CSEL※3による自動ブルドーザでCSG※4を敷き均す。

 CSG(Cemented Sand and Gravel)とは、現地発生材(石や砂れき)とセメント、水を混合してつくる材料。

出典成瀬ダム堤体打設工事 技術紹介 台形CSGダム(CSG工法)


これによってRCD工法より材料費を安く出来る。




出典『成瀬ダム堤体打設工事 技術紹介 台形CSGダム(CSG工法)

    

※3A4CSEL・・・https://www.narusedam.jp/tech/tech02/

※CSG・・・https://www.narusedam.jp/tech/tech01/

※RCD工法・・・http://www.thr.mlit.go.jp/iwakito/tugaru/rcd.html


セメント使用量も165~210kg/m3の範囲のようだ。ただし、ダム本体の体積を大きくしないといけなくなる。


台形CSGダムとは、このCSGを使い、堤体の断面を上流面も下流面も同様の勾配を持つ台形にしたダムである。

出典『成瀬ダム堤体打設工事 技術紹介 台形CSGダム(CSG工法)


 25cmずつ巻き出し転圧していき、1リフト75cm上がっていくそうで、今の施工範囲は1日で終わるとのこと。毎日の出来高は6,000~7,000万円くらいになっているようだ。


 現在は左岸側に脆弱な地盤が見つかって工期が遅れていると同時に、本体の法線を左岸で曲げている。


詳しい資料は、下記をご覧になってください。

https://www.narusedam.jp/kajima_dx_labo/



 ドクターラボで見学に行けない冬季の作業をみたり、いろんな体験をしたりすることが出来ます。

 

 コロナ渦が静まれば、秋田県人以外の人も現場見学が可能になると思うので、その時はぜひ実際の現場を見てみてください。



若手育成のために


特集『学びで変わる岩手』


『学びで変わる若手』という特集の記事をいくつか読んだので紹介する。

『学びで変わる岩手』は

専門や志向と異なる業務、難易度の高い業務に直面したとき、やる気を低下させる若手も少なくない。そんな若手をベテランや中堅はどう見ているのか。実務者へのアンケート結果とともに、学びを武器に、サナギから羽化したチョウのように成長へと向かって変わる若手を紹介する 

特集だそうだ。


出典:日経コンストラクション『学びで変わる若手』


下図は当社、従業員の年齢階層データである。




まさに、若手が社員の半分を占める当社でも若手の育成は大きな課題となる。



若手の積極性


1つ目は『6割強の実務者が若手に不満』という記事。

大雑把な内容としてはベテランや中堅は若手に期待しているものの、若手の受け身の姿勢に不満を感じている。一方若手は会社の人材育成の制度・環境に不満をもっている割合が高いということだった。


 弊社は、社長勉強会等の人材育成の施策があるのだが、若手は学習意欲が非常に高く、中堅社員があおられる場面もある。これを現場にいかに速く落とし込めるような指導をしていくかにかかっている。時代は大きく変わっていて、若手が中堅に合わせるのではなく、いかに若手に合わせていくかが中堅技術者の課題かもしれない。

 


努力を自信につなげる

 

2つ目は『手掛けた成果の社内展開が自信に』という記事だ。


この記事はある建設会社で働く女性社員を紹介しており、彼女は入社後に自分が今まで学んだことがないような専門外の業務を行うことになり、とても苦労したそうだ。だが積極的に足りない知識を補うために努力し、自分が担当した仕事を社内展開できたことや『使い勝手が良くなった』と言ってもらえたことが自信につながったのだという。


弊社は女性社員や入社するまで土木と関りがなかったという社員も多いので、参考になりそうな事例だと思う。



以上2つの記事がとても印象的だったので紹介させていただいた。


ぜひ失敗を恐れず、それをチャンスに変え自分の仕事に夢を持ち、生きてもらえたらと思う。


今年もお世話になりました。良い年をお迎えください。