【藤原のぼやき】#16 脱炭素社会の先駆者になるためには?

目次

1Smart Country とFirst Penguin

2.脱炭素社会実現に向けて

 2.1.「2050年カーボンニュートラル」

 2.2.「コンクリートから人へ」

3.成瀬ダム工事の現場体験




Smart Country とFirst Penguin

 当社の新年度がスタートしたが、経営方針の骨格は『Smart Country とFirst Penguin』になっているようだ。詳しくはリンク先のブログで確認いただける。


 そして、弊社社長の方針に興味のある方は、O2の社員や社長が講師となって行う45分の授業『O2カレッジ』の特別講座「O2 Visionary Course」を受講してみてほしい。社員だけではなく外部の方々にもぜひ聞いてほしい講義となっている。

 現在は12回のコースが予定されている。

 その中で特に力を入れているのは、既に会社を挙げて実施している施策の「首都圏に負けない生産性」の中にある『通勤時間ゼロ』の実現である。通勤は公共交通機関を利用し、その移動時間を勤務時間としスマートフォン、iPadを使って仕事をしようというものである。

 車の移動は生産性を産まないし、危険の温床である。地方では人口減少が理由か分からないが公共交通機関が発達していない。いろいろな問題はあるだろうが、当社では『通勤革命』と称し通勤時間ゼロの実現に向けて実施している。スマートカントリーの先駆け的施策(First Penguin)になっている。



脱炭素社会実現に向けて

 当社の上記施策は地球環境に配慮した、脱炭素社会への一歩になるだろうか?

「2050年カーボンニュートラル」

 2030年に向けた温室効果ガスの削減目標について、菅総理大臣は、政府の地球温暖化対策推進本部の会合で2013年度に比べて46%削減することを目指すと表明しました。「集中豪雨、森林火災、大雪など、世界各地で異常気象が発生する中、脱炭素化は待ったなしの課題だ。同時に、気候変動への対応は、わが国経済を力強く成長させる原動力になるという思いで『2050年カーボンニュートラル』を宣言し、成長戦略の柱として取り組みを進めてきた」と述べました。

(参照元:菅首相 2030年の温室効果ガス目標 2013年度比46%削減を表明

 「グリーン国際金融センター」※¹の創設やアジア諸国をはじめとする世界の脱炭素移行への支援など、あらゆる分野で出来る限りの取り組みを進め、経済と社会に変革をもたらしていく考えを協調している。

 木材活用と森林整備も改正法の一つであり、国や自治体が企業と協定を結び、自社ビルを建てる際に必要な情報を提供する支援制度を設けるなど、木造ビルの設計や施工に関する技術の普及、人材育成なども進めている。

 また、全国展開する重点的な対策として屋根などへの太陽光パネル導入を位置づけており、公共施設への導入を2030年で50%、2040年で100%とする目標も示している。

※1 金融庁による「グリーン国際金融センター」設立、CO2削減の中身が問われる


「コンクリートから人へ」

 「コンクリートから人へ」これは2009年に政権交代を果たした民主党が掲げたスローガンであり、いまでも覚えている人は多いのではないだろうか。コンクリートは人の生活と対立するものだと捉えている人は珍しくない。

 私の体験した現場で河川の多自然型護岸工事※²がある。コンクリート護岸を覆土し植栽したり、木工沈床をした。粗朶沈床※³の体験もしたが流石に粗朶沈床の着床はうまくいかなかったことを覚えている。


 しかし、コンクリートは便利で安全な社会生活を維持する上で欠かせない材料だ。コストが低く形状の自由度が高いうえに、耐熱性や耐久性にも優れている。経済活動や防災の要となるインフラ構造物の多くはコンクリートなしでは成立せず、私たちの生活を支え、命を守る味方なのである。



(参照元:粗朶沈床

※2 多自然型護岸工

※3 粗朶沈床工等


成瀬ダム工事の現場体験

 わが秋田県で成瀬ダムの工事が進行している。今回この現場体験に応募し視察させていただいた。ダムサイト内まで行くことができた。



 見学はこちらのサイトから申し込むことが出来る。


成瀬ダム堤体打設工事

秋田県の東成瀬村に建設が進む成瀬ダム。台形CSGダムとしては、日本最大級の大きさを誇ります。災害防止、流域の自然環境保全、農業用水・水道用水の確保、発電などの様々な役割を持ち、周辺地域の発展と利便性向上に貢献します。成瀬ダム堤体打設工事

 ただし残念なことに今はコロナ渦で秋田県在住者しか見学できない。  現場体験では、まずはじめに「KAJIMA DX LABO」に案内される。



 鹿島が考える土木の未来やA4CSELの概要、ならびに成瀬ダム工事について、体感・学習できる施設です。中央に設置された成瀬ダムのジオラマを中心に、パネルゾーンとシアター、展望デッキのフィールドミュージアムで構成されており、見学者はタブレット端末を操作しながら、ジオラマやパネルに組み込まれたARを通じて体感・学習することができます。

(参照元:土木の未来を体感できる「KAJIMA DX LABO」がオープン




 配布されたタブレットを成瀬ダムのジオラマにかざすと完成されたダムが出現してきて、水は流れ付近の道路にはクマが出てきたりする。また、現場で使用しているブルドーザのパネルにかざすと本物のブルドーザのようにVRで現れ自分の前に来て危ないと思うと止まったりもする。

 ブルドーザには実際に乗車することができ、夢中になって建物の壁にぶつかりそうになった。子供でも喜べるものになっており、未来の土木技術者確保には良いと思った。

 最後は鹿島の副所長さんが来ており質問に答えてくれる。素人にもよくわかるような回答だった。作業は2~3回転で1日を回している。


 また、コロナ感染者を現場から絶対に出さないことを重点にしているらしい。一人でも出てしまえば現場を2週間は止めなければならず、作業員さんには帰省させてあげられていないとのこと。


 職員は横手市、湯沢市、十文字町等のアパートに入居しているが気の使いようは半端ではないと感じた。盛土材の品質はセメント添加量120~160Kg/㎥位でコアの部分は160Kgで考えているとのことだった。TS・GNSS※⁴を使った転圧回数で管理されている。

※4 TS・GNSSによる締固め管理技術

 現場に来ているうちにサイレンが鳴りだし、発破作業の開始のサイレンかと思ったが、クレーンが荷を吊って作業開始する合図とのこと。さすがに安全管理は徹底されているなと肌で感じた。全無人化作業は可能だが、今は作業ヤードの関係でやっていないらしい。詳しい台形CSGダム(CSG工法)については、こちらから見てみてください。私の説明よりわかると思います。

 今年の11月に改めて見学予約をした。コロナ渦が明けどこの人でも見られるようになればいいなと思う。ここの紅葉は綺麗ですし、温泉もあって最高ですよ。





藤原 吉一

(ふじわらよしかず)1953年生まれ 秋田県出身 58歳の時に、転職を決意。どうせなら人生最後の会社は面白いところに行こうと。秋田を離れ、岩手の会社を受験。2社からは履歴書の「58歳」ということで断られ、小田島組を受験。社長の「この人は面白そうだから」という理由で、入社。入ってすぐに既存社員とぶつかり「前の会社ではこんなことやったらおかしい」とクレームを言うが、社長から「お前はその会社が嫌でうちに入ったんだろう。だったら、その会社のことを言うのはおかしいだろ」と言われ「確かに」とうなづいたというエピソードも。その後も、お客様を指さして社長からしこたま怒られたり、遠く沿岸の現場で同郷の社長と喧嘩したりと、破天荒な会社生活を送る。最後の仕事は、自分が東京の会社に就職したときにやった同じ仕事を、山梨で施工するというあり得ない偶然が。現在は、秋田からテレワークで、会社の施工管理の書類づくり。1歳の孫とともに、悠々自適な生活を送る好々爺。