【藤原のぼやき】#1 現代の土木写真とこれからを考える


目次

1.昔の工事写真

2.現代の工事写真

 2.1.写真チェックは人間の仕事





昔の工事写真


 公共工事の提出書類に写真は必須。

 提出方法は時代とともに変わってきたが、提出すること自体は今も昔も変わらない。普通のカメラ、デジカメだろうが撮影はしなければならない。

 若かりし頃、写真の撮影方法についていろいろ伝授されたものだ。失敗は数知れず、撮り直しも利かず、相当困った記憶がある。今の若手社員に撮影方法を伝授しようと、実際の現場写真を例に何が良くて何が悪いかを図と文書にして説明している。

 その時ふと、昔世話になって参考にしていた本を思い出し検索かけてみたら出てきた。改訂版でまだ発行されている。

『土木工事写真の撮り方』




 中身はやはり相当時代錯誤しているが、基本の本質は良く書かれていると思う。新入社現場にすぐ配置される社員教育には良いと思う。


現代の工事写真

 現在は写真・書類を電子納品する時代だ。

 写真管理についてもスマホで撮影されたデータが、クラウド上に保存されだれでもアクセスできるし電子黒板とかが出てきて黒板入力もスマホでできてしまう。我々ロートルでは理解できないところでもある。


 ただ、問題もある。自社でのことだ。最初の黒板工種記載に新規入場者と設定されてしまい、コンクリート打設写真がそのまま安全管理の仕訳に入ってしまいそのままの状況になっていた。



 自動で勝手に仕分けされ、時間短縮と労力削減になり便利に人が慣れてしまいチェックもなされず過ぎてしまっていた。検査前で確認しだしたらいろいろ問題が出てきてしまった。

入力された文字を機械が判読し振り替えてしまう(選挙の投票も自動判別からヒントを得たのか?)機械は忠実に与えられた任務をこなしてしまう。だから怖いところも出てくる。画像データからコンクリート構造物のクラック状況や、中性化まで判断してしまう時代。

 撮影されたデータを監督発注先に送り、遠隔での立会確認もできる時代になっている。


写真チェックは人間の仕事

 写真の画像解析があらゆる分野に生かされてきている。

 ドローンでの測量、出来形検測。SIMデータ作成等。今後の発注図面は3次元データではなくSIMで来るようになるようだが。 

 ただ、1枚の写真に映された画像に不備がないかの判断はまだ人でしかできないようだ。

 人が判断しこの写真ダメで削除とかの判断を出している。そこに我々ロートルン組の働き場があったりする。皮肉なものだ。

 どこまでもITは進歩していくだろうが、人が全然居なくても良いことにはならないような気がするのは私だけだろうか。

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藤原 吉一(ふじわらよしかず)

1953年生まれ 秋田県出身 58歳の時に、転職を決意。どうせなら人生最後の会社は面白いところに行こうと。秋田を離れ、岩手の会社を受験。2社からは履歴書の「58歳」ということで断られ、小田島組を受験。社長の「この人は面白そうだから」という理由で、入社。入ってすぐに既存社員とぶつかり「前の会社ではこんなことやったらおかしい」とクレームを言うが、社長から「お前はその会社が嫌でうちに入ったんだろう。だったら、その会社のことを言うのはおかしいだろ」と言われ「確かに」とうなづいたというエピソードも。その後も、お客様を指さして社長からしこたま怒られたり、遠く沿岸の現場で同郷の社長と喧嘩したりと、破天荒な会社生活を送る。最後の仕事は、自分が東京の会社に就職したときにやった同じ仕事を、山梨で施工するというあり得ない偶然が。現在は、秋田からテレワークで、会社の施工管理の書類づくり。1歳の孫とともに、悠々自適な生活を送る好々爺。